衆院選 福島県内4小選挙区当選者 ふくしまの声届ける

  • [エリア] 福島市 二本松市 郡山市 白河市 会津若松市 いわき市
衆院選 福島県内4小選挙区当選者 ふくしまの声届ける

福島のニュース


衆院選が投開票された8日、福島県内4小選挙区の議席を独占した自民党の前職2人、元職1人、新人1人は喜びと重責をかみしめ、有権者の声を国政に届ける決意を新たにした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から3月で丸15年を迎える。帰還困難区域全域の避難指示解除や福島第1原発の廃炉など復興課題は山積している。物価高、人口減、少子化への対応も待ったなしだ。(名前の後は年齢、所属政党、丸数字は当選回数)■1区
県民思う姿勢変えぬ
西山尚利さん
60
自民(1)
「おめでとう」「やったぞ」。初の国政選挙で激闘を制した自民党の新人西山尚利さん(60)は福島市の党県連で支持者や妻江美さんらと喜びを分かち合った。「地方の声をしっかり国会に届ける」。活躍の場を県政から国政に移しても県民に寄り添う姿勢を変えないと決意を示した。
公示直前の1月19日に立候補を表明。県議として四半世紀活動してきた福島市の周辺地域で知名度を高めるため、県議選の選挙区ごとに自民県議が選対本部長を務め、一致団結した。選挙事務所は周辺地域へのアクセスが良い同市森合の幹線道路近くに開設した。
公示日の27日には高市早苗首相が重点地域の一つである二本松市に駆け付けた。西山さんは責任ある積極財政による物価高対応、中小企業への支援強化などを強調。1区で自民が議席を奪還する意義と必要性を強調し、保守層を揺さぶり起こした。
「皆が『生まれてよかった』『住んでよかった』と思える福島をつくりたい」。穏やかな目で前を見据えた。






◇【現住所】福島市土湯温泉町字杉ノ下【職業】会社役員【経歴】法政大経済学部卒。自民党県連政調会長、党県連幹事長、県議会議長、党県連副会長■2区
未来切り開くと決意
根本拓さん
39
自民(2)
2区で初勝利した自民党の前職根本拓さん(39)が姿を見せると、郡山市七ツ池町の選挙事務所は歓喜に沸いた。「責任の重みを一日たりとも忘れず、皆さんと共に未来を切り開く」と支持者に決意を示した。
前回は比例復活で初当選したが、2区では3万票差で敗れた。自宅の浴室で無力感にさいなまれている間も、多くの人が比例復活の可能性を信じ開票を見守っていたと後から知った。その重みを背負い選挙区内を隅々まで歩き、地域の課題と向き合ってきた。
選挙戦では中小企業支援、インフラ整備といった実績を訴え、幅広い年代、地域に政策を浸透させた。個人演説会に計1万人以上を集めた。10年、20年先まで担える若さ、人柄も期待感につながった。
父は復興相などを務めた匠さん。幼少期は政治が権力闘争のように見え、合理的に結論を出す弁護士の道に進んだ。一念発起して政界に飛び込むと、説得力のある言葉は受け入れられると感じた。「福島、日本の将来を見据え、実績を残したい」と力強く宣言した。






◇【現住所】郡山市咲田2丁目【職業】選挙区支部長【経歴】ハーバード大法科大学院修了。弁護士、自民党東日本大震災復興加速化本部事務局次長■3区
悲願かなえ再出発へ
上杉謙太郎さん
50
自民(3)
自民党の元職上杉謙太郎さん(50)の当選確実の一報が入ると、会津若松市の特設会場は歓喜と拍手に沸いた。自身初めてとなる小選挙区での勝利で、悲願の国政復帰を果たした。上杉さんは「会津、県南の未来に向けて、課題や要望をしっかりと受け止め、再スタートする」と誓った。
前回衆院選で「政治とカネ」問題の逆風にさらされ、失意の落選。今回は選挙区支部長就任後、地盤の県南を軸に会津を歩き、地域の理解を得ながら再起を目指していたところ、急転直下の解散総選挙を迎えた。当選5回の会津を地盤とする中道改革連合前職との2度目の対決となった。
選挙戦前は会津の半分も回れていない状態で、上杉さん自身も周囲も「準備不足」と認めていた。12日間の舌戦で力の限りを尽くした。降雪など天候を考慮し、集まりやすいミニ集会を小まめに開催。豪雪地帯にも入り、与党議員の必要性、道路などのインフラ整備、農業振興、医療体制充実などを訴えた。「重責をかみしめ、皆さんと一緒に歩みたい」。有権者との約束を果たす時が来た。






◇【現住所】白河市高山【職業】選挙区支部長【経歴】早稲田大社会科学部卒。参院議員秘書、自民党青年局次長、党外交部会副部会長、外務政務官■4区
浜通りを輝く地域に
坂本竜太郎さん
45
自民(2)
自民党の前職坂本竜太郎さん(45)の再選が確実になったとの一報が入ると、いわき市平の事務所は歓声と拍手に包まれた。集まった支持者らに何度も感謝を述べ、「ますます重い責任となった。身の引き締まる思いだ」と力強く語った。
「復興への歩みを、ここで止めるわけにはいかない」。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を中心とする浜通りの4区から選出された重責と誇りが原動力だ。古里再生にむけて全力で駆け抜けてきた1年3カ月の実績をアピールした。元衆院議員の父・剛二さん(故人)から受け継いだ地盤を軸に、党や後援会の組織をフル稼働させ着実に足場を固めた。
震災と原発事故から間もなく15年。復興の進み具合や抱える課題は地域ごとに異なるが、浜通り全体で復興を成し遂げるための環境づくりと機運づくりに引き続き全身全霊で取り組んでいく決意を新たにする。「皆さんとともに浜通りの新しい時代を切り開いていき、この地域を世界で輝く地域にしていく」と真っすぐ前を見据えた。






◇【現住所】いわき市植田町本町1丁目【職業】選挙区支部長【経歴】中央大法学部卒。衆院議員秘書、いわき市議、県議、自民党復興加速化本部事務局次長