【2026ふくしま衆院選 旋風の行方】(下) 野党、融和と結束急務 中道、対抗軸定着へ立て直し

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【2026ふくしま衆院選 旋風の行方】(下) 野党、融和と結束急務 中道、対抗軸定着へ立て直し

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本県小選挙区に立憲民主党出身の前職4人を擁立して衆院選に臨んだ中道改革連合。立民と公明党が合流し、「政権交代につながる勢力になり得る」と自民党の対抗軸を目指したが、結果は全敗。このうち3人が議席を失った。比例東北で唯一復活当選した中道の金子恵美は10日、福島市で開かれた自治労県本部の臨時大会に出席。「組合員の皆さまに頑張ってもらったのに申し訳ない」と深々と頭を下げた。(文中敬称略)







中道陣営は立民の支持基盤である連合福島と公明の支持母体・創価学会などが合わさり、従来以上の組織票を生むと見込んだが、戸惑いや反発も少なからずあったという。原発政策などで隔たりがあった立民と公明の合流に、公明県本部の幹部は「当初は支持者に抵抗感があった」と相乗効果が生まれなかった要因を指摘した。今後も協力態勢を敷く上で融和は急ぐべきとの見方が広まる。ただ、県議会をはじめ地方議会レベルの協力について両党関係者は中央の協議や政界の動向を慎重に見守る考えだ。
中道は支柱となる国会議員3人を失った中で、党勢回復を強いられる。野党第1党として政権批判層の受け皿をどうつくるか。「難題」を前に立民県連幹事長の宮下雅志は「中道を有権者の意識に定着させていく。地道な取り組みが立て直しの第一歩だ」と厳しい道のりの先を見据えた。
「自民一強」に対峙[たいじ]するため、連合福島と立民、国民民主、社民の各党県連、県議会会派・県民連合の5者協議会の結束の強化も急務だ。連合と立民県連との関係凍結や4区での一本化断念など混乱の収束を急ぐべきとの声は強まる。連合福島の幹部は「組合員に多くの迷いを生じさせた」と敗因の一つと認め、近く総括する方針を示す。
ただ、組織間の温度差は広がる。4区に候補を擁立した国民民主県連は比例票は前回衆院選と同水準を保った。党県連代表代行の渡部優生は「岩盤支持層が一定数いる現状が確認できた」と今後の国政選挙で、さらなる擁立の可能性も示唆した。
社民県連は比例票の目標を約4割下回った。「与党旋風」が吹く中、新たな支持層獲得など足元固めが喫緊の課題となっている。







共産党県委員会は比例東北での議席奪還はならなかったが、反戦や原発ゼロなどを支持する層への呼びかけを強め、自民政治に対抗していく方針。
参政党県連は比例東北での議席獲得を成果として強調する。地方議員選挙での候補者擁立を含めた取り組みを検討し、さらなる党勢拡大を目指す。