大堀相馬焼「陶吉郎窯」 21日までCF実施 復興へ後継者の育成の場づくりに活用 福島県浪江町

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大堀相馬焼「陶吉郎窯」 21日までCF実施 復興へ後継者の育成の場づくりに活用 福島県浪江町

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福島県浪江町の大堀相馬焼「陶吉郎窯」は21日まで、伝統工芸品の産地再興を見据えたクラウドファンディング(CF)を実施している。寄せられた資金は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向けた、後継者の育成の場づくりに活用する。
大堀相馬焼は浪江町大堀地区に300年以上前から伝わるとされる、国指定の伝統工芸品。震災と原発事故発生前まで20軒超の窯元があったが、長期避難などによる廃業が相次ぎ、地区内に帰還した窯元は陶吉郎窯のみ。10軒ほどは町外で作陶を続けている。
陶吉郎窯は昨年から弟子の育成を始め、昨年は2人、今春も1人を受け入れる予定。5年間で約10人を養成する計画だ。
弟子たちを10年後に大堀地区で独立させたいと考えており、CFで集まった資金を弟子の工房や販売所の整備に役立てる。目標金額は600万円。窯主の近藤学さんは「10軒の窯元が生まれれば、かつてのような産地にできる。ハードルは高いが、100年先を見据えてできる範囲で伝承に取り組みたい」と意気込んでいる。
協力者には金額に応じて大堀相馬焼の湯飲みや酒瓶、浪江町のガイドツアーなどの返礼品を贈る。