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あぶくま信用金庫(本部・福島県南相馬市)は東日本大震災に伴い、国から受けた公的資金200億円を13日、一括返済した。公的資金を注入された県内3金融機関では初めて。
同信金によると2025(令和7)年度の決算で、自己資本額は182億7500万円になる見込みで、自己資本比率は18・50%に達する。経営の健全性を示す国内基準の4%を大幅に上回り、公的資金注入前の2010(平成22)年度の15・52%よりも増える。太田福裕理事長は「引き続き、健全かつ持続可能な安定した経営を行い、地域から求められ、信用される金融機関を目指す」とコメントした。
同金庫は震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、取引先への融資を回収できない事態に備え、2011年度決算で貸倒引当金約53億円を積み増した。自己資本額は86億9400万円から31億7700万円に減り、公的資金200億円を受けた。
取引先に対する東電からの賠償などが貸し倒れを抑え、事業再開や復興関連事業への投資の伸びで利益を上げてきた。昨年6月の総代会で公的資金の一括返済を決議していた。

