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フリースタイルスキー・男子デュアルモーグルで、福島県北塩原村の西沢岳[たけ]人[と](26)=チームリステル=は攻めの滑りを貫いた。格上相手にスピードで上回るなど、互角に渡り合った。勇気あふれる滑走に地元からは「よくやった」とねぎらいの声が相次いだ。
1回戦の相手は12日のモーグル決勝で5位のマット・グレアム(オーストラリア)。西沢は「普通に戦っては勝てない」と、スタート直後から飛ばした。第1エアは今大会のために練習を重ねたコーク1080(軸をずらした3回転)。課題だった着地をしっかり決めた。第2エアもまとめ、相手よりもわずかに早くゴールした。互角の滑りだったが、中盤でコブにはじかれ、バランスを崩したのが影響し、敗れた。
出場を逃した前回大会から諦めず戦い続け、初めて立った五輪。「ここまで来ることができたのはコーチやトレーナー、応援してくれる地元の人、家族のおかげ」と感謝を口にした。ただ、求めた結果には届かなかった。「本当にすごく悔しい気持ちで終わってしまった。4年後はメダル候補として、もっと成長して帰ってくる」と誓った。■地元の北塩原で村民ら声援送る
西沢の地元、北塩原村の裏磐梯ビジターセンターでパブリックビューイングがあり、村民ら約80人が画面越しに声援を送った。
スタート地点に立つと、村民らはバルーンを打ち鳴らし、手製のうちわを振って「頑張れ」と声を張り上げた。試合後、弟の大和さん(20)は「スポーツを通じて村の皆をつないでくれた、世界一格好いい」とたたえた。
観戦した遠藤和夫村長は「村初めてのオリンピック選手を、村民一丸となって応援できたことは誇りだ」とコメントした。
村役場本庁舎でもパブリックビューイングを開き、約50人が見守った。

