福島のニュース
福島県内に拠点を置くJクラブ同士の意地が4年ぶりに公式戦でぶつかった。15日にいわき市で行われたJ2いわきFCとJ3福島ユナイテッドFC(福島U)の「福島ダービー」。百年構想リーグの枠組みで実現した対戦に、両チームのサポーターは「絶対に負けられない」と強い気持ちで臨み、熱い応援を繰り広げた。入場者数はいわきのホーム戦過去最多を更新した。県内両雄の一戦は大きな盛り上がりを見せ、サッカー熱の高まりを示した。
ダービーマッチの熱気は試合開始前から最高潮に。両チームの選手を乗せた2台のバスが会場のハワイアンズスタジアムいわき(いわきグリーンフィールド)に到着すると、待ち構えていたサポーター同士が応援合戦で火花を散らした。チーム名を叫び、応援歌であるチャントを大声で張り上げた。
5058人が集まった満員のスタジアムはお互いのチームカラーの赤に染まった。試合の前半はいわきが主導権を握り、後半に入ると徐々に福島Uが盛り返したが、最後はいわきが3点目を決めて勝利。一進一退の攻防に大きな声援が送られた。
試合を見守ったいわきサポーターのいわき市、遠藤舞さん(41)は「公式戦の福島ダービーは初めて観戦した。勝てて良かったし、県内がサッカーで盛り上がるのは良いことだと思う」と振り返った。
一方、敗れた福島Uのサポーターで福島市から応援に駆け付けた会社員後藤高博さん(55)は「互いに応援に熱が入りダービーの雰囲気は良かった。次はこっちが絶対勝つという気持ちで応援したい」と、4月に控えるホーム開催の福島ダービーでの「雪辱」に期待した。■いわき
監督「敵地も盛り上げ」主将「満員の会場幸せ」
福島U
監督「勝利へ思い強く」主将「普段と違う演出」
福島ダービーは両チームが見せ場をつくり、満員のスタンドを沸かせた。選手は独特の緊張感の中で戦える喜びを口にした。
いわきは前からのプレスを仕掛け、相手を押し込んで試合を優位に進めた。田村雄三監督(43)は「5千人を超える観客の前で試合ができて良かった。今度は敵地でダービーを盛り上げていきたい」と意欲を見せた。先制ゴールで流れを呼び込んだ主将の堂鼻起暉(27)は「満員のスタジアムで試合ができる幸せをかみしめながらプレーしていた」と充実感を漂わせた。
福島UはFW樋口寛規(33)のゴールを皮切りに後半、いわき陣地に押し込んだが、最後は力尽きた。寺田周平監督(50)は「(両サポーターから)独特の雰囲気で迎えられ、勝利への気持ちがより強くなった」と振り返った。主将のMF針谷岳晃(27)は「サポーターに勝利を届けられず申し訳ないが、普段と違った感じを演出してくれた」と感謝した。

