7年ぶり「酒造り唄」 伝統の「甑倒し」で奉納復活 大七酒造(福島県二本松市)

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7年ぶり「酒造り唄」 伝統の「甑倒し」で奉納復活 大七酒造(福島県二本松市)

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酒蔵に春を告げる伝統の甑倒しの行事が16日、福島県二本松市の大七酒造で行われ、情感豊かな酒造り唄が7年ぶりに奉納された。
今季の仕込みを無事終えたことに感謝し、蔵人の労をねぎらう儀式。酒米を蒸す甑を祭壇に見立て、蒸米を担当する蔵人が釜場の神にふんして太田七右衛門社長、佐藤孝信杜氏らが玉串をささげた。約20人の社員でつくる大七酒造詠唱隊が酒造り唄「荒酛摺り唄」を歌った。手拍子に合わせ、「日本一の生酛蔵
よいもととれ
サノナーヨイ」と歌声を響かせた。
詠唱隊は杜氏集団の減少や高齢化により廃れつつある酒造り唄の文化を継承しようと2009(平成21)年に結成され毎年、甑倒しで唄を披露してきた。新型コロナ禍で2020(令和2)年から休止されていたが今回、奉納が復活した。太田社長は「今季はコメがやや硬めだったが、上品ないい酒質に仕上がった」と笑顔を見せた。儀式や酒造り唄などの記録写真集を制作する方針で「素晴らしい伝統を残していきたい」と話していた。