冬季パラ 福島の選手と技術で世界一を 鈴木のチェアスキー、フレーム製作 福島県石川町のエヌ・ティー・エス

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冬季パラ 福島の選手と技術で世界一を 鈴木のチェアスキー、フレーム製作 福島県石川町のエヌ・ティー・エス

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福島県石川町の精密機械部品製造業「エヌ・ティー・エス」は、ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックのアルペンスキー男子座位に出場する鈴木猛史選手(37)=カヤバ、猪苗代高出身=が使うチェアスキーのフレームを製作している。前哨戦に当たる大会で結果を出しており、生田目将弘社長(53)は本番に向けて「福島の選手と技術で世界一を目指したい」と意気込む。
生田目社長によると、鈴木選手とは知人を介して2022(令和4)年に知り合った。同社はオートバイのロードレース世界選手権にシャシーを供給した実績があり、交流する中でチェアスキーとオートバイの性質の類似点に気付いた。チェアスキーの車体に関する鈴木選手の疑問に答えるうちに「こうして話ができるならモノも作れるはずだ」と考え、鈴木選手とともに開発に乗り出した。
フレームは選手が座るシートとスキー板をつなぐ重要な部品。試作を重ねながら鈴木選手が国内外で試乗し、空気抵抗やバランスなどを調整した。鈴木選手はこのフレームを使い、1月にフランスで開かれたパラアルペンスキーのワールドカップで優勝、今月のジャパンパラで2位に入るなど結果を残している。
生田目社長は冬季パラが開幕する3月6日に、メカニックとして現地に入る予定。「一つのメダルしか狙っていない」と話している。■工場増設へ町と協定
エヌ・ティー・エスは18日、石川町内に構える工場の増設に向けて町と基本協定を結んだ。
同社は自転車関連部品や航空宇宙機器部品の加工などを手がけている。宇宙産業や防衛産業でのさらなる受注、生産体制の拡充を目指して工場を増設する。
立地計画によると、増設工場の建築面積は約3570平方メートル。増設に伴い新たに10人程度を雇用する。操業開始は2028年3月を予定している。