「福島59号」奨励品種に採用 福島県独自開発の主食用米 食味はコシヒカリに匹敵

  • [エリア]
「福島59号」奨励品種に採用 福島県独自開発の主食用米 食味はコシヒカリに匹敵

福島のニュース


福島県は独自に開発した主食用米の新品種「福島59号」を奨励品種に採用した。高温に耐性があり、大粒でコシヒカリに匹敵する食味が持ち味だ。2026(令和8)年度中に公募で名称を決め、「米どころ福島」の新顔として2028年からの一般栽培を目指す。内堀雅雄知事が18日、定例記者会見で発表した。
県農業総合センターによる福島59号の食味官能試験の結果は【図】の通り。粘りや食味などは広く普及しているコシヒカリに負けない。県独自の主食用米の品種は「天のつぶ」「里山のつぶ」「福、笑い」に次いで四つ目となる。
穂が出た後の高温により生じる、白く濁った「白未熟粒」が少なく、猛暑下でも高品質を保てる。農業総合センターの研究では白未熟粒の発生割合はコシヒカリの11%に対し、福島59号は2・4%にとどまったという。倒れにくく「いもち病」にもかかりにくい。収穫期がコシヒカリより1週間ほど遅いのも特長で、他の品種と組み合わせると収穫作業を分散できる利点もある。
近年は夏の気温が高い傾向が続き、暑さに耐性のある独自品種の開発が課題だった。農業総合センターで育成中の高温に強い系統の中から、生産・流通販売の関係者と試食や意見交換を重ね、福島59号を選んだ。一般栽培開始の2028年は500ヘクタールでの作付けを目標としている。
内堀知事は「福島県の主要品種となるよう関係機関と連携して取り組んでいく」と述べた。