飯坂温泉に名画出現!? 鯖湖湯周辺黄色の明かりで照らす 石畳や星空で「夜のカフェテラス」風に

  • [エリア] 福島市
飯坂温泉に名画出現!? 鯖湖湯周辺黄色の明かりで照らす 石畳や星空で「夜のカフェテラス」風に

福島のニュース


福島市の飯坂温泉に名画の景色が再現される。飯坂温泉観光協会と飯坂温泉旅館協同組合の各青年部は市内の県立美術館で21日に開幕する「福島県政150周年・東日本大震災15年
大ゴッホ展
夜のカフェテラス」に合わせ、共同浴場の鯖湖湯周辺を黄色い明かりで照らし、目玉作品の情景に近づける。石畳や星空など傑作との共通点に着目。会場と福島交通飯坂線でつながる地の利を生かし、観覧客を温泉街に呼び込む。関係者は3月上旬の開始に向け「にぎわい創出につなげたい」と準備を急いでいる。
各青年部は全国の美術ファンが集う展覧会の開催を温泉街の活性化に生かす方法を探ってきた。「『夜のカフェテラス』にある風景と、鯖湖湯の周りが似ているのではないか」というメンバーの一言をきっかけに、試験点灯などを進めてきた。昨年12月には地元の大鳥中1年生と共に温泉街をイルミネーションで彩る「おんせん灯り夜市」を催し、夜間の明るさがイメージアップにつながると再認識した。
鯖湖湯が面する「湯沢通り」の石畳は温泉街を散策する人々に親しまれ、建物入り口のひさしは絵画に登場するカフェに近い角度で延びている。市中心部から一定の距離があり、晴れた日は輝く星空も。通りや建物を温かな黄金色に照らし、傑作の舞台に近い雰囲気に浸れる「映えスポット」を目指している。
ゴッホ展の会期と同じ5月10日まで通りに約50個の電球を提げる。黄色の光を発する照明機器4基を地面に配し、幻想的な景観を演出する。積雪の心配がなくなるころを待ち、ちょうちんを取り付けて温泉街の情緒も伝える。4月11日には通りを歩行者天国とし、地域の商店の協力で名物の菓子や甘酒などのグルメを提供する計画だ。
飯坂温泉観光協会青年部長の氏家一浩さん(37)=一味庵社長=は「温泉街に普段とは異なる魅力を加え、観覧客に『福島に来て良かった』と感じてもらいたい」と意気込んでいる。若手の動きを飯坂の関係者も歓迎する。飯坂温泉旅館協同組合理事長の小水秀也さん(64)は「発想の豊かさに感銘を受けた。夜の温泉街を楽しみ、ぜひ宿泊してほしい」と期待している。■新たなグルメで盛り上げ
水まんじゅうやデザートプレート
飯坂温泉の菓子店や旅館はゴッホ展にちなんだ新たなグルメを用意し、温泉街を挙げて盛り上げに一役買おうとしている。
老舗和菓子店の一味庵が開発した水まんじゅう「星[せい]月[げつ]菓[か]」は和菓子の技を生かして名画を表現。甘酒の香りや、小豆とユズの2層のあんが味わえる品とした。穴原温泉・吉川屋は特別なデザートプレートを味わえる宿泊プランを用意した。ゴッホの作品や生涯に縁ある食材を一皿に盛り付けて21日から提供する。社長の畠正樹さん(48)は「ゴッホ展は震災復興が目的とされている。旅館のおもてなしを通じ、福島とゴッホ作品の魅力を伝えたい」としている。大ゴッホ展 福島展