名画が世界と福島つなぐ 福島県立美術館で21日から大ゴッホ展

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名画が世界と福島つなぐ 福島県立美術館で21日から大ゴッホ展

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世界的画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の画業の前半に焦点を当てた「福島県政150周年・東日本大震災15年
大ゴッホ展
夜のカフェテラス」は21日、福島市の県立美術館で開幕する。名画の鑑賞に訪れる国内外の人と福島がつながる機会とし、復興の現状や歩みの発信が期待される。困難に立ち向かったゴッホの人生を復興の歩みと重ね、感動や希望を届ける。5月10日まで。
20日、関係者向けの開会式と内覧会が会場で行われた。実行委員会名誉顧問の内堀雅雄知事はあいさつで、オランダのクレラー=ミュラー美術館が収蔵していた「至宝」とされるゴッホ作品の貴重さに触れながら、展示の実現に感謝した。
県民に対して「地元で素晴らしい作品群を間近で見られる機会。美しさ、迫力などを自身で感じてほしい」と来場を呼びかけた。全国からの来場者には「(作品展に合わせ)着実に復興が進んだ県内を巡ってもらうなど、福島の今を感じる素晴らしいきっかけになる」と強調。滞在や周遊にも期待を込めた。海外の観光客らにも「復興の輝きと今後も続く長い戦いの両方がある福島を知ってもらえる」と期待し、「福島の地で感じた感動と勇気、元気、希望を持ち帰ってほしい」と述べた。
来賓のヒルス
ベスホー・プルッフ駐日オランダ大使は「大ゴッホ展を通じて福島県の美しさの再発見につながると期待している」とあいさつした。
展覧会は県や福島民報社などでつくる実行委員会の主催。阪神・淡路大震災30年を冠した神戸市立博物館に続く巡回展。ゴッホの作品57点、同時代に生きたモネやルノワールらの名画を含む計74点が並ぶ。
オランダ時代からフランスのパリを経てアルル地方に至るまでのゴッホの歩みを5章に分ける。第1章は初期のゴッホに強い影響を与えたオランダのハーグ派、フランスのバルビゾン派の作品を紹介。第2章ではゴッホが画家を志し、労働者の姿を真[しん]摯[し]にとらえた作品が並ぶ。第3章はモネやルノワールら印象派などの巨匠の名画、パリ時代で劇的に変化したゴッホの絵画表現の変遷をたどる第4章を経て、「夜のカフェテラス」などを描いたアルル時代の第5章で締めくくる。■「アルルの跳ね橋」70年ぶりに来日へ
来年6月から第2期
アルルから晩年期までの変遷をたどる第2期は、2027年6月19日から9月26日まで県立美術館で開催する。オランダの国宝とも称される「アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)」が約70年ぶりに来日する予定。大ゴッホ展 福島展