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福島県会津若松市の県立博物館は、会津本郷焼と会津ゆかりの若手芸術家の技を掛け合わせたオリジナルのカップをミュージアムグッズとして販売している。県博の収蔵品やデータを活用し、商品を通して福島県の文化を発信する。
県博を拠点とした文化観光事業「三の丸からプロジェクト」の一環。会津美里町の会津本郷焼「草春窯
工房爽」の田崎宏さん(61)が作った磁器のカップに、共に会津地方で芸術活動に取り組んできた浅野友理子さん(35)=宮城県出身=と川合南菜子さん(30)=茨城県出身=がそれぞれ絵付けした。
浅野さんは県博が所蔵している室町時代の画僧雪村周継が描いた「蔬果図」をモチーフに作画。奇想の画家として海外でも評価が高い雪村が三春で過ごした最晩年の作品を参考に、みずみずしい野菜を描いた。
川合さんは「ものづくりの手」をテーマに筆を走らせた。会津塗、会津本郷焼、編み組細工、からむし織などの作り手に話を聞き、イメージを膨らませた。柔らかなタッチで職人の手の豊かさを表現した。
カップは館内の食堂「つきない」で展示販売している。田崎さんは「グッズを通し、伝統工芸や文化の価値を伝えていきたい」と話した。

