空きホテルに不安の声 福島・二本松岳温泉 損傷進む旧安達屋

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空きホテルに不安の声 福島・二本松岳温泉 損傷進む旧安達屋

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福島県二本松市岳温泉で十数年間、空き家状態が続いている旧ホテル安達屋で建物の損傷が進み、地元から不安の声が出ている。25日夕には建物外部の鉄製の非常階段が市道側に倒れ、近隣の旅館のインターネット回線が一時使用できなくなるなどの影響が出た。市は所有者に適正な管理を求める。
ホテル安達屋は明治時代に創業した老舗。1984(昭和59)年に本館、1990(平成2)年に新館を建て。計300人を収容可能な6階建ての大型旅館となったが、バブル経済崩壊の影響などで2009年に破産し、閉館した。
地元関係者によると、近年は老朽化に加え、建物の資材や窓が外され運び出されるなどして風雨にさらされ、急速に損傷が進み、窓枠が落下するなどの状況もあった。岳温泉旅館協同組合や岳温泉観光協会は市に対策を要望していた。
市はこれまで、建物を所有しているとされる群馬県の会社や関係者に適正な管理を求める文書を複数回送って指導しているが、具体的な返答はないという。非常階段が倒れたことによるけが人などは出なかったものの、今後も安全面が懸念されるため、再度指導する方針。
岳温泉旅館協同組合の鈴木安一理事長(78)は「大きな空きホテルが壊れたままとなっているのは温泉街の景観や住民生活上、問題だ。早急に対策を考えなければならない」と話している。