福島のニュース
福島学院大(福島市)で入試問題作成の外注費を巡り、不透明な支出があったことが27日、学内関係者への取材で分かった。学内作成より高額な支出や、内規に反する手続きが確認されているという。大学側は関与したとみられる、いずれも法人元理事で現管理職の複数人を、背任罪に当たる可能性があるとみて刑事告訴する方針を固めた。大学は経費が国庫補助金から捻出されていたかどうかを含め、文部科学省から事態の経緯や会計管理の体制について説明を求められている。
複数の学内関係者によると、入試問題の外注は元理事の一人が主導し、別の元理事は外部契約を把握できる立場にあったという。少なくとも2021(令和3)年から2025年にかけ、計2千万円超の外注費が業者に支払われていた。
同大では、入試問題の作成は学内の教員が担うと内規で定めている。1科目当たりの謝礼は数万円程度が通例。問題視されている期間は学内作成より高額な外注が繰り返され、調達の規定に沿った見積もり手続きも確認できていない。外注費は多い年で最大700万円近くに上ったという。
昨年春に学内で問題が浮上し、外部有識者らによる調査委員会が関係者への聞き取りを進めていた。大学側は昨年秋、関与したとされる人物2人を役員から外し、階級を降格させる処分を下していた。
大学側は26、27の両日、教職員説明会で事態を報告した。
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福島学院大は短期大学部食物栄養学科の募集を停止する。2026年度の新入生が最後の入学となる。入学定員50人で、定員割れが続いていた。

