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福島県内の多くの県立高や私立高では1日、卒業式が行われた。石川町の学法石川高では、野球部に在籍して2年生の夏に16歳で急逝した佐藤亮輔さんにも卒業証書が贈られた。
式には父有我さん(49)と母恵子さん(49)が横浜市から出席した。有我さんは遺影を手にした恵子さんと共に壇上に上がり、森涼校長から受け取った卒業証書を天国の亮輔さんに見せるように高く掲げた。
亮輔さんは有我さんの影響で小学生から野球を始めた。横浜市から学法石川高に進んだ。投手として練習に打ち込んでいたが、2024(令和6)年7月に急逝した。詳しい原因は分かっていないという。
悲しみに暮れる両親を救ったのが野球部の存在だ。仲間の姿に亡き息子を重ねて、部員の活躍を見守ってきた。恵子さんは「自分の息子がたくさんいる感覚。彼らがいなければ耐えられなかった」と振り返る。
有我さんは式後、中庭で門出の笑顔に包まれる部員の姿を見つめていた。「亮輔には『良かったな、卒業できたよ』と伝えたい」と話した。

