今年度の調査成果を説明 奈良・平安時代の寺院・役所跡「小浜代遺跡」 福島県富岡町

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今年度の調査成果を説明 奈良・平安時代の寺院・役所跡「小浜代遺跡」 福島県富岡町

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福島県富岡町教委は町内小浜にある奈良・平安時代の寺院・役所跡とみられる小浜代遺跡で発掘調査の現地説明会を開いた。今年度の調査成果として東側に敷地境界の区画を示す幅2メートル、深さ50センチの溝が見つかり、遺跡の推定域が把握できたとした。
遺跡は1969(昭和44)年からと、1991(平成3)年からそれぞれ3年かけて発掘調査を行った。現在は2023(令和5)年度から遺構の範囲を確認している。これまでに奈良時代の瓦や奈良三彩と呼ばれる貴重な陶器、僧侶が使う鉢、飾り瓦が出土している。門や塔、本堂と推定される建物跡が発見され居館風の建物が寺院風に変化していることもわかっている。
これまでの調査で発見された北側、西側の区画と想定される構跡と今回の調査成果から区画の東西南北の長さが推定でき、東西は約218メートル、南北は約109メートルとなる。奈良時代は区画整備時に一辺を109メートルで「方一町」と表現しており、遺跡の区画もこの長さを使用していたことがわかるという。
現地説明会には約20人が参加し、町教委や調査を担当するいわき市教育文化事業団の担当者が調査について説明した。新年度は同遺跡の南側の境界にある門跡とみられる場所を発掘する。