【震災・原発事故15年】農畜産業の人材、福島県浪江町で育てる 町など5者が連携協定 実習や研究開発推進へ

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【震災・原発事故15年】農畜産業の人材、福島県浪江町で育てる 町など5者が連携協定 実習や研究開発推進へ

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福島県浪江町と東北大大学院農学研究科、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)、県酪農業協同組合、同町の畜産会社「シャインコースト」の5者は協力し、町内棚塩地区に整備が進む大規模畜産施設を拠点に、学生や研究者らの教育や実習、研究開発を推し進める。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、農畜産業を担う人材を育成する。4日、5者が連携協定を結んだ。
農学研究科の学生を中心に授業の実習や演習、畜産関連の研究で施設を役立てる計画。これまで大学側は、保有している宮城県大崎市の農場で実習や演習をしていた。ただ、乳牛の頭数に限りがあり、学習内容が限られていた。国内最大規模の畜産施設を活用することで、乳牛に関する学習や研究の充実が期待される。
町防災交流センターで協定締結式が行われ、吉田栄光町長、東北大大学院農学研究科の北沢春樹科長、全酪連の工藤文彦常務理事、県酪連の紺野宏代表理事組合長、シャインコーストの山崎正典専務が協定書を交わした。
吉田町長は「実習生や研究者が施設を訪れることで町全体の活性化にもつながる。施設で磨き上げた技術が福島県全域の酪農を支える原動力となるのを期待している」と述べた。北沢科長は「学習や研究を発展させ、地域の産業、復興に貢献していく」と決意した。
町と各酪農団体、シャインコーストは福島大食農学類とも協定を結んでいる。大規模畜産施設はシャインコーストファームの名称で4月上旬の開所を見込む。