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日本を代表する画家の個性が競演する「二人の巨匠、東山魁夷と千住博展」は5日、福島市のコラッセふくしまで開幕し、県内外から訪れた来場者を魅了した。5月10日まで。
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aizuの主催、福島県と市、福島民報社などの後援。「芸術がつむぐ、祈りと希望」をテーマに、静謐さと自然を軸とした世界観が心の奥に響く作品約40点が並んでいる。
東山は戦後日本を代表する風景画家で、青と緑を基調とした「東山ブルー」は澄んだ空気と静けさが表現され、美術ファンの目をくぎ付けにしていた。DMC
aizuが所有し、半世紀ぶりに一般公開された「風吹く浜」も注目を集めていた。千住さんは現代日本画を代表する存在で、滝の水を荘厳に描いた「滝図」などが展示されている。東山と共に日展を中心に活躍した杉山寧、高山辰雄の秀作も公開されている。
期間中は無休で、午前9時30分から午後5時まで。チケットは一般・大学生は平日2800円、土日祝日3千円、中高生は500円、小学生以下は無料。収益の一部は、東日本大震災から15年を迎える福島県の文化芸術の振興と心の復興に役立ててもらおうと、県と福島市に寄付する。
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5日、会場で千住さんのトークイベントが催された。親交のある俳優でタレントのなべおさみさんとの対談で、三春滝桜に何度も訪れて作品を制作するなど福島県とのゆかりを紹介。代表作「滝」シリーズについて「水が流れ続ける滝を時間と空間の象徴と捉えている」とした上で「絵画は時間や命の本質に迫る非常に深い部分を表現できる」と語った。展示会を監修した阪田徹さん(東京国立博物館参与)による特別講演もあった。

