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福島県郡山市文化財保護審議会は5日、市田村町正直にある正直古墳群を市指定史跡にするよう市教委に答申した。市教委定例会での議決を経て、正式決定する。
正直古墳群は4世紀半ばから5世紀末までの間、100年以上継続して古墳が築造された、東北地方でも希少な遺跡とされる。
史跡の指定候補となった範囲のうち、35号墳は全長37メートルの前方後方墳で、古墳群で最も早い時期に築造されたとされる。古墳群の北東に位置する国指定史跡・大安場1号墳と同時期の4世紀半ばに築造され、関係性を考える上で重要な遺跡と評価された。
5世紀前半に築かれた27号墳は直径約25メートルの円墳。同じ時期に造られた全国の古墳の中でも最大規模で、特殊な構造の箱式石棺が見つかった。埋葬された人骨をはじめ、剣やガラス玉などの副葬品を含め1500点を超える多彩な遺物が出土した。当時の埋葬儀礼を考察する上で非常に貴重とされる。
審議会の速水清孝会長(日大工学部建築学科教授)と三瓶保之副会長(樹木医)が5日、市役所を訪れ、早崎保夫市教育長に答申書を手渡した。早崎教育長は「答申を踏まえて定例会で協議した上で、古墳群を広く市民に周知していきたい」と語った。

