飯坂線 笹谷駅(福島市)利用者の安全に課題 幅50センチの路肩を通行【取材メモプラス】

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飯坂線 笹谷駅(福島市)利用者の安全に課題 幅50センチの路肩を通行【取材メモプラス】

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通勤通学や観光などで日々、多くの人が利用する福島市の福島交通飯坂線。このうち笹谷駅では多くの利用者が車の往来が激しい県道の路肩を歩き改札を目指している。こうした現状に対し、周辺住民からは交通事故が起きかねないとして改善を求める声が上がっている。関係機関は安全確保策を模索しているが、法の壁や費用面などの課題に直面している。現場を歩いた。■路肩を歩く
笹谷駅周辺の概要は【図】の通り。1日平均約950人が利用する同駅には、改札出入り口が県道側に1カ所しかない。駅東側などに居住している利用者は、ほとんどが南北にある踏切を渡って改札口に向かう。その際、多くの利用者が幅50センチの路肩を歩いているのが現状だ。
交通量が多い上、冬季は雪が降ると道幅が一層狭まる。周辺住民は「通行する自動車や自転車も多く、危険だ」と指摘する。■市民の声
住民は現状1カ所しかない改札出入り口を2カ所に増やし、駅の両側から通行できるようにするべきと訴える。飯坂線を運行する福島交通によると、新たに出入り口を設ける場合、1千万円を超す遮断機工事が必要となる他、国による認可に時間がかかるという。
住民は県道の路肩に柵を設ける案も提示する。道路管理者の県県北建設事務所は「路肩幅が狭く、柵の設置は困難」との立場だ。国が定める道路法により車道側に歩道を造るのは困難で、線路側も同様だ。道路自体の拡幅は周辺の用地買収などが必要になるという。福島交通、県ともに「(住民の提案に関し)早急な対応は難しい」としている。■改善策
迅速な対応は困難としながらも、同社や県などは改善に向けた対応を協議している。
福島交通は今年2月、福島北署に対し、南北の踏切付近に対面の歩道に渡るための横断歩道の設置を要望した。同署は「検討中」としている。県県北建設事務所は車道と路肩の区切りを明確にするため、白線の引き直しに向けて検討している。
現時点で大幅な環境の改善は見通せないが、市民の声が安全対策を着実に推し進めている。住民の安全を守るため、今後も動きを注視したい。