福島のニュース
長崎大は広報紙「Choho(チョーホー)」(1日発行)で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後の福島県との関わりを特集した。支援に携わった研究者や学生ら11人の証言を通じ、震災支援の歩みを振り返っている。
2011(平成23)年3月、長崎大水産学部の付属練習船「長崎丸」で一等航海士として乗船していた青島隆さんが当時を振り返っている。長崎丸は支援物資を積み、37人を乗せて被災地へ向かった。3月18日に小名浜港で物資の半分を降ろし、翌19日に岩手県宮古港に届けた。小名浜港への入港経験があった船長も、地震の影響で海底が隆起している可能性を考慮し、目視で安全を確認しながら張り詰めた空気の中で入港したという。
他に、震災直後の現地の様子や研究者の思い、支援を受けた側の受け止め、被災地での学びのプログラムに参加した当時の学生の現在を紹介している。原爆被災の経験を持つ長崎大の知見を踏まえ活動してきた山下俊一氏(福島医大理事長特別補佐・副学長)や、現在は双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館長を務める高村昇氏(長崎大教授)が、未来への提言をつづっている。
表紙には双葉町の郡山海岸の堤防から写した写真を掲載。「編集後記」には「福島の支援のバトンが、震災を知らない次の世代の研究者や学生たちへ、確かに受け継がれていることを確信した」と記されている。A3判フルカラー8ページ。長崎大のホームページで閲覧できる。

