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福島県須賀川市長沼地区の農業用ダム「藤沼湖」が東日本大震災の揺れで決壊し、死者・行方不明者8人を出してから11日で15年となるのを前に、「大震災と藤沼湖の記憶をつなぐつどい」が8日、湖近くにある滝防災公園で開かれた。
遺族、関係者ら約100人が出席し、園内の慰霊碑の前で黙とうした。慰霊碑建立実行委員会で委員長を務める柏村国博さん、大寺正晃市長らが哀悼の言葉を述べた。参列者が順に献花した。
長沼小3年の和智月愛さん(9)は曽祖母の和智さつきさん=当時(86)=が犠牲となった。震災当時は生まれていなかったが、学校で決壊について学んでいるという。献花後に母裕子さん(42)からさつきさんは子ども好きだったと聞くと、「生きていてほしかった。会ってみたかった」と故人に思いをはせていた。
柏村さんは「震災から15年が過ぎ、決壊について詳しく知らない子も増えている。記憶と教訓をつないでいけるように活動を続けたい」と語った。東京都からの参列者が供養の三味線を奏でた。
藤沼湖の決壊は7人が死亡し、1人が行方不明となっている。

