【震災・原発事故15年】全国19地方紙合同アンケート 居住地に除染土「賛成」35.1% 「反対」50.0%

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【震災・原発事故15年】全国19地方紙合同アンケート 居住地に除染土「賛成」35.1% 「反対」50.0%

福島のニュース


東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から15年を前に、福島民報社など全国19の地方紙は合同アンケートを実施した。福島県内の除染土壌を居住地で再利用することについて「賛成」は35・1%、「反対」が50・0%、「分からない」が14・9%だった。
国は放射性物質濃度が低い除染土壌を全国の公共工事などで再利用し、最終処分量を減らす計画を立てている。アンケートは今回で6回目で、除染土壌の再利用に関する受け止めは初めて尋ねた。各社が2月13~23日にLINE(ライン)などで質問し、全国から計3139件の回答が寄せられた。
原発の在り方を巡る意見も聞いた。「運転延長は控え、基数を減らしながら活用すべきだ」を含む「原発容認」は54・7%(昨年58・0%)で過半数を維持。「積極的に廃炉とし、脱原発を急ぐべきだ」「すぐにでも全国的に廃炉とすべきだ」を合わせた「脱原発」は37・2%(同34・9%)だった。「分からない」とした人はこれまでで最多の8・1%(同7・1%)。
震災に対する関心の度合いを、1~6点で数値化して尋ねた。最も関心が高い「6点」を選んだ割合は34・9%で最多だった。5、6点の割合は60~80代で6割以上を占めたが、20~40代では5割前後だった。
アンケートは多様な意見を聞き取るのが目的で、無作為抽出の世論調査とは異なる。オンデマンド調査報道(JOD)パートナーシップ加盟社の取り組み。福島民報社は「あなたとともに
福島特命取材班」として参加している。







明治大の勝田忠広教授(原子力政策)の話
福島第1原発の事故から15年を経て、原発を巡る国民の賛否の分断はより深まった印象がある。必要なのは事実を共有し、互いの認識を確かめ合いながら将来のエネルギーについて考える「熟議」の場だ。再生可能エネルギー関連も含めて多くの情報が蓄積されている今こそ、原発が「100かゼロか」ではない冷静な対話を始めるタイミングなのではないか。