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福島市の県立美術館で開かれている「大ゴッホ展
夜のカフェテラス」に合わせ、絵画鑑賞が心身に及ぼす影響を検証する福島医大アートセラピー研究講座の実証実験が2日と9日、館内で行われた。2日の結果を踏まえ、講座の挟間章博特命教授は「鑑賞によるリラックス効果が確認された」との考えを示した。3月中に検証概要を発表する方針。
実証実験ではゴッホの代表作の一つ「夜のカフェテラス」を鑑賞する前後の脈拍や心拍数の変化を見る。脈拍は顔の動画を撮影して皮膚色の細かな変化を色相解析し、心拍数は手に装着した心電計で心電図を測定する。
実験には20~60代の各10人が参加。絵画の鑑賞前と鑑賞中に各5分間、脈拍と心拍数を連続測定した。
9日、報道陣の取材に答えた挟間氏は「(絵画の鑑賞で)被験者の脈拍の感覚がゆっくりになることがデータから見てとれた」とリラックス効果があると判断した理由を説明。今後、詳細な検証を進める。「癒やし効果のある環境が定量的に数値で分かる。さまざまな場面に応用できる」と話した。
福島医大は大ゴッホ展に合わせ、芸術を通じて心身の健康を促す心理療法「アートセラピー(芸術療法)」の分析、検証を進めようと、企業からの寄付金を元にしたアートセラピー研究講座を開設した。実証は自治医科大などと共同で取り組んでいる。ゴッホ以外の印象派作家が描いた作品での検証も進める方針。

