「報徳仕法」成果探る 旧相馬中村藩で実践 歴史研究家相良さん(福島県南相馬市)冊子発刊 江戸末期の復興伝える

  • [エリア] 相馬市 南相馬市
「報徳仕法」成果探る 旧相馬中村藩で実践 歴史研究家相良さん(福島県南相馬市)冊子発刊 江戸末期の復興伝える

福島のニュース


福島県南相馬市立博物館資料調査協力員会長で歴史研究家の相良征一さん(85)=南相馬市原町区=は、旧相馬中村藩で江戸時代末期に実践された報徳仕法の成果をさぐる冊子「報徳仕法雑感」を発刊した。
相馬中村藩の元禄期から、飢饉が相次いだ天明、天保期、さらに復興のために報徳仕法が導入された弘化以降の人口についてまとめた。歴史書「奥相志」や二宮尊徳全集などの文献を調べ、村ごとの人口の変化を独自に集計した。
さらに報徳仕法の導入状況について記述した。飢饉からの復興を人口の面から分析し、報徳仕法の効果を紹介している。
相良さんは3年前に自らの歴史調査をまとめた冊子を発刊。今回は、その中の報徳仕法の部分をさらに補足、加筆する形でまとめた。100部を発行し、相良さんが講師を務める市内の生涯学習センターでの歴史講座などで活用している。
東日本大震災から15年となる節目に、相良さんは「江戸時代末期に大飢饉からの復興を成し遂げた先人の努力を伝えていきたい」と思いを込めている。(相双版)