【震災・原発事故15年】福島県の相双地区で追悼の法要、復興祈念イベント

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【震災・原発事故15年】福島県の相双地区で追悼の法要、復興祈念イベント

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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生から丸15年を迎えた11日、福島県の相双地区では追悼の法要が営まれたほか、復興を祈念するイベントが催された。■双葉町伝統の巨大ダルマ引き
石川・能登からの参加者も
Jヴィレッジ
Jヴィレッジ(楢葉・広野町)で開かれた復興支援イベント「SONG
OF
THE
EARTH311」では、多彩な催しが繰り広げられた。
東日本大震災が発生した午後2時46分に合わせ、来場者がサッカーコートに集って黙とうをささげた。イベントを主催した一般社団法人「LOVE
FOR
NIPPON」代表のキャンドル・ジュンさんは「それぞれ歩んだ15年がある。つらい時も助け合い、仲間がいることを忘れないでほしい」とあいさつした。楢葉町の松本幸英町長らが駆けつけた。
双葉町伝統の巨大ダルマ引きや大たこ揚げ、コンサートが催された。ダルマ引きには約600人が参加した。高さ約3・3メートル、重さ約700キロのダルマを中心に配置し、南北に分かれて綱を引き合った。3回勝負の末、今回は北側に軍配が上がった。石川県能登町から参加した板谷海彩さん(25)は「能登もこんな風に復興が進んでほしい」と話した。■鎮魂の光、夜空高く
「光のモニュメント」開催
南相馬市
犠牲者の鎮魂と被災からの再生に願いを込める「光のモニュメント」は南相馬市原町区の高見公園で催され、地域のシンボルだった原町無線塔をイメージした光の塔が照らされた。
原町無線塔跡地にサーチライト4基を空に向けて投光した。青白い光の塔が浮かび上がると、集まった人たちが眺め、追悼の思いを込めた。
今年度で10回目を迎えるイベントで実行委員会の主催。今回は昨年11月から相双地方の神社仏閣、復興施設などを会場に投光してきた。震災から15年、イベント開始から10年の節目を迎え、実行委員長の須藤栄治さんは「これまでに会場となった地域を結び、鎮魂から新たな創造につながるような活動に発展させたい」と話している。■震災の教訓や当時の被害状況学ぶ
伝承館で語り部講話
双葉町
双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で催された語り部講話には、県内外から訪れた多くの来場者が震災の教訓や当時の被害状況に理解を深めた。
同館の「3・11メモリアルイベント」の一環で、観覧無料で午前と午後の両部が行われた。登壇した横田善広さん(66)=浪江町出身=は「原子力災害から見た東日本大震災」と題して講演した。横田さんは、当時教頭を務めていた双葉北小での教室に響く生徒のすすり泣く様子や、学校に避難する町民の姿を振り返った。
東京都から訪れた深沢翔太さん(日本大経済学部3年)は震災当時の記憶は断片的と語り「自分たちが震災を覚えている最後の世代。後世に伝えられるよう学び続けたい」と決意した。