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東京電力は19日、福島第1原発3号機の原子炉圧力容器底部に穴が開いているとみられる映像を公開した。炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機で圧力容器底部を間近で撮影したのは初めて。映像には溶融核燃料(デブリ)の可能性がある付着物や堆積物も映っていた。東電は「工法の検討に貴重な情報が得られた」とし、撮影した映像などを基に3次元地図を作り、本格取り出しに生かす。圧力容器を覆う原子炉格納容器内の下部に小型ドローンを飛ばし、カメラで撮影した。圧力容器を支える土台「ペデスタル」内の調査を進めた結果、圧力容器の底部が溶け落ちたとみられる構造物が映っていたため、穴が開いていると推定した。圧力容器内の配管なども確認された。東電によると、圧力容器は鋼鉄製で内径5・5メートル、底の厚さは14センチ。事故の影響で底部が溶けたとみられる。デブリの可能性がある付着物は茶色っぽいつららのような形状で、圧力容器下部にある制御棒駆動機構を支える構造物にぶら下がっていた。東電はデブリの本格取り出しについて、2037年度以降に3号機での着手を目指す。圧力容器のデブリを上から砕いて原子炉格納容器の底に落として、横から挿入した装置で回収する手法を想定している。東電は「今回の調査でデブリを上から下に落とす道があることが分かった」とした。東電は、圧力容器を入れた格納容器にドローンを挿入して内部を撮影する調査を5日に開始した。12日にデブリの可能性がある付着物を捉え、17日に圧力容器底部の様子を捉えた。ロボットアームの運び出し来月前半に楢葉の施設から東京電力は19日、福島第1原発2号機からの溶融核燃料(デブリ)取り出しに使うロボットアームを楢葉町の施設から運び出すのが4月前半にずれ込む見通しとなったと発表した。3回目の取り出しに向け、3月までに運び込む計画だった。ロボットアームは現在、楢葉町で動作確認などを行っている。防水試験で通信エラーが起きたため、防水能力を高める処理を施す。コネクター内部に水が浸入したとみられるという。有効性が確認できてから福島第1原発への搬入に取りかかる。

