小名浜の銅製錬停止へ リサイクル施設導入計画も 三菱マテリアル

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大手金属メーカーの三菱マテリアル(東京都)は25日、いわき市の小名浜製錬小名浜製錬所での銅鉱石の処理と関連する銅製錬設備の稼働を、2027(令和9)年3月末をめどに停止すると発表した。製錬所は銅鉱石を処理した銅精鉱、銅を含む廃電子基板を使った中間原料「粗銅」の生産設備を備えている。三菱マテリアルなどによると、海外勢との競争激化に伴う原料調達条件の悪化、今後の見通しの不透明さなどが判断要因という。家電製品などの廃電子基板類の選別や溶融を行う「リサイクル前処理施設」の導入計画も中止とする。使用済み電線など銅スクラップから銅の純度を高める電解工場、白金をリサイクルする工場などは稼働を続ける。小名浜製錬所は25日、従業員向けの第1回説明会を開催。約300人に稼働停止の背景などを役員が説明した。同社によると、従業員の今後などについても言及があったという。26、27の両日も残る従業員への説明会を開き、取引先や協力会社にも状況を説明するとしている。新年度は全従業員への個別面談も行う。小名浜製錬所は複数企業の出資で誕生した日本初の共同製錬所。1965(昭和40)年に操業を始めた。電線や電化製品などの原料となる電気銅を主に生産してきた。現在の従業員数は三菱マテリアルからの出向者を含めて約600人。小名浜製錬所の担当者は「地域に根差してきた中で(従業員の)ショックは大きいのではないか。今後の処遇についても全力で対応に当たる」と語った。