福島のニュース
福島市のJR福島駅西口構内の商業施設「パワーシティピボット」が28日、改装オープンした。県内初進出を含む8店舗を目当てに多くの買い物客が訪れた。西口周辺はイトーヨーカドー福島店閉店などの影響で通行量が減っているだけに、関係者は「新たな人の流れが生まれる」「中心市街地が元気になる」と期待する。一方、イトーヨーカドー福島店跡地は活用の見通しは示されておらず、東口再開発事業も開業時期が当初の計画より大幅に遅れている。東西に更地が広がる現状に近隣住民らは、早急な対応を求めている。午前9時すぎ、ピボット入り口前に人が集まり始め、午前10時の開店間際には150人ほどの列ができた。「お待たせしました。いらっしゃいませ!」。開店と同時に、買い物客が次々とそれぞれの店舗に向かった。夕方になっても客足は絶えない。市内渡利の主婦、斎藤恵子さん(65)は「銀だこハイボール酒場」でたこ焼きをテイクアウトした。ただ、眼鏡チェーン「Zoff(ゾフ)」では受け付け待ちの人数をみて、引き返した。「落ち着いた時期にまた立ち寄りたい」と再訪を楽しみにする。ピボットの利用者が近接する県観光物産館(コラッセふくしま1階)方面に向かうなど、今回のオープンで、新たな人の流れがみられた。県観光物産館には平日で1500人、土日・祝日は4千人が訪れる。ただ、東口の中合福島店、西口のイトーヨーカドー福島店が閉店した直後の平日は、普段より2割ほど客足が落ち込んだという。今夏には東口近くのMAXふくしま内に総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」が開業する。館長の桜田武さん(56)は「商業施設が集積すれば、買い物客を引きつけるきっかけになる」と出店を前向きに捉える。15日にはロピア開店来月15日にはピボット内に大手スーパー「ロピア」が開店する。近所の住民にとっては、日常使いの買い物先が増える。西口近くの市内太田町の主婦、尾形君江さん(74)は、普段の買い出しに不便さを感じてきた。「近くで生鮮食品が手に入れられるのはありがたい。駅前を訪れる機会が多くなる」と歓迎した。ヨーカドー跡地は活用未定近隣住民「早くなんとかして」「早くなんとかしてもらいたい」。市内野田町の無職、阿部伸一さん(76)はピボット内の盛況ぶりをのぞいたが、福島駅東西に面した大規模な空き地が寂しく映った。イトーヨーカドー福島店の跡地は解体工事が3月31日に完了する見通しで、更地が広がる。土地を所有する不動産大手ヒューリック(東京都)は具体的な活用について「検討中」とし、方向性はいまだ示されていない。跡地は道路を挟んでピボットの反対側にある。隣で「紳士服うめみや」を長年営む梅宮均さん(79)は「ピボットの買い物客はここまで来ないだろう。東西全体でにぎわいを波及させてほしい」と再開発の動きを注視している。

