「現地の風景と出会って」 エッセー集「福島県南相馬市小高区東町1―10」発刊の芥川賞作家・柳美里さん

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「現地の風景と出会って」 エッセー集「福島県南相馬市小高区東町1―10」発刊の芥川賞作家・柳美里さん

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芥川賞作家の柳美里さん(南相馬市小高区)は30日、福島民報社を訪れ、エッセー集「福島県南相馬市小高区東町1―10」(福島民報社)の発刊を報告した。「私の文章をきっかけに浜通りへ足を運び、現地の風景と出会ってほしい」と書籍に込めた思いを語った。タイトルは柳さんの自宅兼書店「フルハウス」の住所。福島民報で「南相馬にて」のタイトルで連載したエッセーをまとめた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を見つめ、共に生きる人の思いなどを紹介している。今秋ごろまで米シカゴ大客員研究員として勤務する予定で、現在一時帰国している。柳さんは書籍の反響やシカゴでの活動などを振り返った。「美しい瞬間は日々の暮らしの中にたくさんあった」と執筆当時の思いを語り、「現地を訪れ、表紙の住所にも便りを送ってほしい」と呼びかけた。【写真】エッセー集に込めた思いを語る柳さん